合併症のある患者をみたら
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基本 現在の手術は,患者がどんどん重症化している 麻酔も複雑化している 麻酔医は,手術と麻酔で何が起こるのかを知っていなくてはならない. 一方,各科の医師も手術と麻酔で何が起こるのかを知っていて欲しい.
私自身は, 呼吸のことはいろいろと勉強してある程度しっている積もりである. 循環のことも呼吸ほどではないにしても,いろいろと勉強してある程度 しっている積もりである. ところが,一方でそれと較べると明らかに知識の不足している分野もある. 腎臓と腎機能 内分泌 造血機能 代謝 中枢神経系
そこで,
いろいろな患者を見た時に どんな風に考えねばならないか をまとめよう.
例 腎疾患があって,腎機能障害状態の患者がいる. われわれにとって必要なのは, “診断名”ではない. “機能面”:つまり“手術と麻酔の障害とならないか” “予後”:この患者の予後に,麻酔をマイナスに働かせない方法 の二つであろう. そのときに, ・いくつかの指標がある時 どの指標が大切か その指標がないときに,代替になる指標は ・検査が不可能なときに,何か情報を得る手段はないか ・麻酔の際の注意 手術中のトラブルの予測と防止 手術後のトラブルの予測と防止 ・術者として注意してほしいこと ・ ・術後に何が起こり得るか ・それを防ぐにはどうしたらよいか -------------------------------------------------------------------------------- 諏訪邦夫
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