電子版麻酔学教科書

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  パルスオキシメーター #27
投稿者  諏訪邦夫
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投稿日時  2001年02月11日 21時32分
パルスオキシメーター

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パルスオキシメ pulse-oxim


概念:
パルスオキシメーターは近年のモニター類の進歩の中での一大ヒットである.理由は測定パラメ−タ−の重要なこと,使い安く働作も安定しており価格も妥当なこと,臨床使用には十分すぎるくらいの精度をもつことなどが理由である.

動作原理:
酸素が下がれば血は黒くなる.色を正確に測定して飽和度をみるのがオキシメーターである.体外からの測定では動脈血と静脈血の分離が困難だったが,“動脈血の脈動成分を分析”して動脈血酸素飽和度の測定に成功したのである.
この“脈動成分は動脈血を表わす”という動作原理は,日本光電の技師青柳卓雄氏の発明で世界に認められている偉大な業績である.

パルスオキシメーターは酸素解離曲線の性質から飽和度が100%に近いところでは情報は多くない.Pao2 が100mmHgか200mmHgを分離することはできない.しかしPao2 が80以下,飽和度で95%を下回るようになると有用性が急激に増す.


キーワード:指尖脈波,プレティスモグラフ,発光ダイオード


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諏訪邦夫

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 パルスオキシメーター - 諏訪邦夫 [#27] 2001/02/11 21:32



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