本書の基本構造
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本書は,目次のページとその目次に対応した各項目の説明のページからなっています.後者が最初の版の発表時点(1993年夏)で約500あります.各項目はパソコンの画面で1画面を基準にして作成しました.どんどん書いていって,長くなったら項目を分割するのを基本方針としています.
簡略な記述と詳細な記述 教科書には,100ページ程度の小さなものから,十数分冊にも及ぶ大部なものまであります.本書は,短い項目を基本としていますから,性格は前者に近いといえます.ただし,項目数がかなり多く分量も大きくなったので,コンサイスとはいえません. 最終的な姿としては,詳細で大部なものを意識しており,両者を有機的に結合したものを考えています. その試みとして,短い説明の項目から,希望なら詳細な説明に跳べるようにつくりました.このような二重構造が,教科書としては理想的と考えますが,それをいくつかの項目で試みました. 例:脊椎麻酔の合併症と処置 例をご覧になっていただけば,意図をご理解頂けるでしょう. この場合の長文のファイルの方は,短い項目からジャンプするようになっており,目次には表示してありません.目次の項目を減らして全体の見通しをよくするための処置です.また,中の説明文から引用する長文ファイルの名には,原則として日本語が入っています.つまり,OSでみた時に名前に日本語の見えるファイルは目次に掲載されておらず,他のファイルから参照するものです.
分量 分量は,最初の版を発表した1993年初頭の時点で,コンピュ−タ用語でいえば1000KB余り,文字数では50万字です. 電子化すると空欄は数えないので,原稿用紙1枚は400字でなく330字程度になります.それで計算すると,原稿用紙約1500枚ということになります.けっこうな量です.中型の教科書といえましょう.私は,執筆書がいろいろありますが,翻訳をいれてもこれほど大部のものはありません.著作で一番大きいのが「呼吸不全の臨床と生理」ですが,その2倍以上です.翻訳書では,コムロウの2著(医学をかえた発見の物語,心臓を探る発見の物語)が大部ですが,それと比較してもほとんど2倍近い分量です. ファイル数は,追加が続いているので正確にはわかりませんが,1993年版で500弱,1997年版では500を大きく越えました.サブディレクトリが15ほどに分れています.サブディレクトリと各章とは必ずしも対応していません. 書籍と異なって,“切り詰める”“簡略化”にあまり努力していません.実際の発表時にはさらに多くなるでしょう.
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諏訪邦夫
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