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      管理人注:これは平成13年の日本麻酔科学会の時の、紹介文です。今のシステムは、この時より格段に進歩しています。
      現在は、完全にボランティアサイトとして活動しています。 
      職業斡旋の登録許可(厚生労働大臣認可 43-01-ユ-0037)は受けましたが、このシステムには必要ないようです。

プロフェッショナル

◆ 2001.4.27 【日本麻酔科学会速報】
インターネットを使った麻酔科医紹介システム、九州地区で稼動


九州記念病院の東兼充氏
九州記念病院麻酔科の東兼充氏らは、インターネットを利用した麻酔科医の紹介システム「インターネット麻酔科医紹介センター」を開発した。現在は九州地区限定で運用しているが、厚生労働省に職業斡旋事業として登録申請を行っており、早ければ5月にも認可が得られる見込みだという。東氏は、4月26日のポスターセッションで、同センターの仕組みや課題などについて発表した。

 インターネット麻酔科医紹介センター(ホームページはhttp://masuika.net)は、インターネット上に会員制のデータベースと掲示板を設置して、麻酔科医と病院とを相互に紹介するもの。利用には会員登録(無料)が必要になる。

 会員病院はまず、自院の所在地や連絡先、自院にある麻酔・モニタリング装置や薬剤などをデータベースに登録。会員麻酔科医も同様に、連絡先や対応可能地域、曜日・時間などを登録する。このデータベースは会員が相互に閲覧できる。

 掲示板は「麻酔依頼掲示板」と「麻酔志願掲示板」の二つに分かれている。麻酔科医の派遣を希望する病院は、希望日時や術名などを、麻酔依頼掲示板に記入する。その内容は、自動的に会員麻酔科医に電子メールで送付。対応が可能な会員麻酔科医がそのメールに返信すると、契約成立となる。一方の麻酔志願掲示板は、麻酔科医側から病院に対して出張麻酔の打診を行うもの。同様の流れで契約へと至る。

 同センターの課題として東氏が真っ先に挙げたのが、いったん契約が成立して相互のつながりができると、以後はインターネット経由ではなく、電話で直接交渉するようになること。同センターには現在、病院が6カ所、麻酔科医が11人登録しているが、インターネットを介した契約は週1〜2件に留まっているという。また、育児などにより休職中の女性麻酔科医に対するパソコン普及率の低さや、特定の麻酔科医への依頼の集中なども課題だという。

 こうした課題はあるが、インターネットという公開の場に麻酔科医紹介サイトを置くことは、潜在需要の掘り起こしにもつながる。東氏は「地域基幹病院との連携などを通し、将来的には全国に、麻酔科医の広域ネットワークを展開していきたい」と述べた。