電子版麻酔学教科書

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  全身麻酔のメカニズム #7
投稿者  諏訪邦夫
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投稿日時  2001年02月03日 12時09分
全身麻酔のメカニズム

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 全身麻酔のメカニズムはいろいろである.そもそも全身麻酔とは,概念として無痛・意識消失・自律神経反応の減弱・外部刺激に対する応答の減弱などの組あわさった状態を示す.

 中枢神経系で起っている現象であることは,これまでの知見から間違いない事実と言える.したがって,麻酔は中枢神経系の細胞に作用している.これにはシナプスを含めて考える.

 麻酔の作用の仕方にはいろいろある.


一方の極に,中枢神経系全体に広く作用し,細胞1個でも膜全体や場合によっては内部構造物にまで作用するもの
他方の極に,中枢神経系の特定の受容体に作用して,生体での信号伝達をある程度特異的にブロックしたり修飾するもの
の2種類があり,ものによってその中間的な振る舞いをするものもある.

傍証:麻酔薬によって中枢神経系の濃度が非常に異なる.


吸入麻酔と静脈麻酔のメカニズムが異なる証拠
吸入麻酔薬の圧拮抗現象


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諏訪邦夫

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