麻酔器呼吸回路
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役割: 流量計と気化器で作った吸入ガスを,実際に患者に接続して呼吸させるための回路. 通常は,麻酔器の本体とは別に,すぐとなりに設置する.
構成要素: ガス流入管と孔:麻酔器でつくったガスを回路に導く管 蛇管(吸気側と呼気側:二重管のものもある):患者が吸入するべくマスクや気管内チュ−ブを接続する回路の管 蛇管は2本が普通だが,一本で二重管のものもある.
Yピ−ス:蛇管を接続 バッグ:バッグは吸気と呼気の肺気量の差をまかなう. 機械を使用した人工呼吸では,人工呼吸器がこれに代る. 一方交通弁(2個):一方交通弁は二つで一組でありガスの流れの方向を定めている. 二酸化炭素吸収装置:呼出した二酸化炭素を除去する. ガス排出弁(余剰ガス排出管):回路内の余分なガスを排気する. 酸素濃度測定装置:酸素濃度測定装置は呼吸回路内の酸素濃度をチェックする. 装置の本体は呼吸回路からは離れているのが普通.などからなる. 麻酔器呼吸回路は,「循環回路」と呼ぶこともある.文字通りガスが循環するからである. キーワード:一方交通弁・炭酸ガス吸収装置・酸素濃度計・呼吸バッグ
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諏訪邦夫
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