電子版麻酔学教科書

  [総目次へ] [戻る] [目次へ] [キーワード検索]
  回復室でのハイポキシア #20
投稿者  諏訪邦夫
URL  
投稿日時  2001年02月11日 16時49分
回復室でのハイポキシア

--------------------------------------------------------------------------------


概念:
回復室で患者がハイポキシア(ハイポキセミア)になる状況を考えてみる.
術前から呼吸状態に不安のあった患者
呼吸機能障害のある患者
手術中にA−aDo2 のひろかった患者,パルスオキシメーターの読みの低かった患者.
長時間手術や大きな手術の後.
低体温状態.
術中にショックなどなった患者
大量輸血など,術中に肺を障害した可能性のある患者
などは術後ハイポキシアになる危険が大きい.

対応:
具体的にどんな処置を行うかは,術中の状態にも依存する.
マスクによる酸素投与はルーチン.これを避けるのは,患者が覚醒していてマスクをいやがり,しかもパルスオキシメーターで酸素化が確認できる場合のみ.
パルスオキシメーターによるモニタ−
挿管したままに維持することも
人工呼吸を継続することも

参考:
腹部大血管手術を受けた患者で夜間酸素飽和度が低下する


--------------------------------------------------------------------------------

諏訪邦夫

ご意見 編集(著者専用) 削除(著者専用)
 ▼関連ツリー 
 呼吸をしているか - 諏訪邦夫 [#19] 2001/02/11 16:44
 回復室でのハイポキシア - 諏訪邦夫 [#20] 2001/02/11 16:49
 回復室での筋弛緩作用の残存 - 諏訪邦夫 [#21] 2001/02/11 16:52



  [総目次へ] [戻る] [目次へ] [キーワード検索]
AmigoForum Ver1.05 Copyright© CGI DE AMIGO!! 2000