電子版麻酔学教科書

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  モニターの将来 #5
投稿者  諏訪邦夫
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投稿日時  2001年02月10日 22時29分
モニターの将来

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この項目には,別のファイルがついています.

表1 モニターすべきパラメーターと,現時点でモニターできているパラメーター


呼吸:
換気量,換気の維持,血液ガス
酸素の運搬と酸素の利用

循環:
心臓:
下の三つのパラメーターは別個に必要
電気現象→EKG
拍出量→スワン・ガンスカテーテルなど,超音波
弁や心室壁の動き→超音波

末梢循環:
全身の循環と主要臓器の循環と血流
動脈圧→直接法,間接法,各種自動血圧計
超音波血流計
深部体温計

脳:
脳血流→?
脳の酸素化のパラメーター→?
脳の機能→脳波の解析
神経筋遮断→筋弛緩モニター

腎臓:
腎血流,腎機能のパラメーター,薬物排泄のパラメーター

代謝:
主要栄養素と代謝系の働き→採血による分析

薬物:
作用と代謝
表2 これから短時間に普及する/普及すべきモニター機器

心臓エコー
脳波
筋弛緩
各種薬物の量と作用
尿量の正確で連続的な測定
尿成分の測定
表3 現在すぐに必要だが,見通しのついていない監視パラメーター

脳(脊髄を含む)
脳循環
脳の酸素化
脳以外の組織酸素化
代謝・免疫の情報
本文


モニターとして何が必要か
モニターの将来を考察するにあたって,“重症患者のモニターとして”,“患者の状態が健常である”ことと,“診断と治療の妥当性”の二つを確認するためにモニターすべきパラメーターと現時点でモニターできているパラメーターを表1に示した.
技術的には完成していて今後急速短時間に普及するもの,ないし普及すべきものもある(表2).
使用したいが,見通しのついていないものを表3に列挙した.

脳のパラメーターが必要
表1〜3をみると,脳の機能・脳循環・麻酔深度など“脳のモニター”がきわめて手薄なことが目立つ.組織の酸素のモニターも不足している.

テクノロジーからみたモニターの将来
モニターの将来をテクノロジーの面から概観しよう.
近赤外線による脳組織酸素の測定
ドプラー流量計による脳血流の測定・分析
ガスの分析に関して
コンピュータテクノロジー
信号処理
バス(BUS)の規格と機器の統合
記録と診療記録出力
モデルとシミュレーション
制御とロボットの問題
ソフトウェアの普及に関して
情報電子化の必要性
近未来における問題点 − 無秩序な開発と故障への対応
なお,本項目の詳しい記述は,下のファイルに書き込まれている.
 モニターの将来:詳細に



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諏訪邦夫

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 ▼関連ツリー 
 モニターの将来 - 諏訪邦夫 [#5] 2001/02/10 22:29
 モニターの将来(詳細に) - 諏訪邦夫 [#53] 2001/02/15 11:39



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