電子版麻酔学教科書

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  麻酔で使用する降圧薬と量 #54
投稿者  諏訪邦夫
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投稿日時  2001年02月10日 21時56分
麻酔で使用する降圧薬と量

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標準的なもの
アダラート 口腔内 5mg
 錠剤を針でつついて孔をあけて内容を口腔粘膜につける.
ニカルジピン(ペルジピン) 静注ボラス 0.5〜2mg
持続注入 2μg/kg/分
プロスタグランディン E1 持続注入 0.02μg/kg/分
 臓器血流の優れた影響は証明されている.
 作用の確実性に乏しい.
 価格も高い.
ニトログリセリン 持続注入 0.2μg/kg/分
ニトログリセリン軟膏(バゾレーターなど) 皮膚塗布 1〜5cm

やや古典的な古い薬物で使用頻度は低いもの
ハイドララジン(アプレソリン) 静注 2〜10mg
トリメタファン(アルフォナード 持続注入 1μg/kg/分
 作用の確実性は高い.
 要量は患者により場合により異なる.
レジチン(フェントラミン) 持続注入 0.01μg/kg/分
クロルプロマジン 静注ボラス  1〜5mg
プロプラノロル 静注ボラス 0.2〜0.5mg
 頻脈を伴う場合.心機能に注意.

特定の薬物以外の方法:

全身麻酔を深くする
硬膜外麻酔の薬物を加える
筋弛緩薬をパンクロニウム・ヴェクロニウムからクラーレに変える.
ハイポキセミア・炭酸ガス貯留のないことを確認する.


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諏訪邦夫

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