電子版麻酔学教科書

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  サクシニルコリンの第2相ブロック #24
投稿者  諏訪邦夫
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投稿日時  2001年02月10日 16時22分
サクシニルコリンの第2相ブロック

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phase 2 block
サクシニルコリン(それ以外の脱分極性筋弛緩剤も)を大量に長時間に亙って投与すると,ブロックの様相が変化して非脱分極性筋弛緩剤によるブロックに類似してくる.

具体的にはフェ−ドとテタヌス刺激後促進がみられ,又エドロフォニウムやネオスティグミンで拮抗できるようになる.

しかし厳密な測定をすると,純粋の非脱分極性筋弛緩剤のブロックとは異なっている.メカニズムは不明.

第U相ブロックを起こすサクシニルコリンの量は,第U相ブロックの定義乃至判定の仕方,サクシニルコリンの反復法などで異なるが,5mg/kgではかなり確実に発生する.


蛇足:
もうこのテーマは,教科書から追放すべきかもしれない.サクシニルコリンをそんな大量,長時間にわたって使用することは,現実にはなくなっている.使用する理由もないのだから.こんなことを書くこと自体,高齢麻酔医のノスタルジアなのだ.


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諏訪邦夫

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 サクシニルコリンの第2相ブロック - 諏訪邦夫 [#24] 2001/02/10 16:22



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