タイトル: | 歯科の局所麻酔について |
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ご質問 : | 先日この質問箱を読んだところ、歯科の局所麻酔は分からないとのことでしたが、どこに聞いたらいいのかわからないので、ここに書かせてください。 最近、歯医者に行って歯の治療のために麻酔を打たれたところ、急に気分が悪くなり、心臓がドキドキして貧血のような状態になりました。十五分位横になっていたらだんだん元に戻り、それから治療を再開しました。そして、その話を母に話したところ、私みたいにひどくは無かったようですが、母もその歯医者さんで麻酔を打たれた時、鼓動が早くなって気分が悪くなったそうです。歯医者さんの話では、体調の悪い時にたまたまそういう風になる人がまれにいると言っていました。しかし、母の話を聞いて今度またそうなる可能性があるのかと心配で。新聞などで、歯 医者でショック死なんてことを見たので、こちらに聞いてみようかと思いまして書きました。何かわかることがありましたら、お教えください。よろしくお願いします。 |
返信文 : | 以前にも申し上げたことがあるのですが、歯科の局所麻酔には、麻酔科医は通常関与しませんのでよくわかりかねます。 手元にある麻酔専門の雑誌によると歯科で用いる局所麻酔薬には、局所麻酔薬以外に血管を収縮させる作用の薬剤(エピネフリン、ノルエピネフリン、バゾプレッシン等)が添加されています。 これらの薬剤は血管を収縮させるだけでなく、心拍数も増やす作用ももっています。このため動悸の原因になることがあります。 血管を収縮させるのは、局所麻酔薬の吸収を遅らせ作用時間を延長させるため、および手術時の出血を少なくするため、その他局所に麻酔薬をとどめて全身に回るのを遅らせ麻酔薬による中毒を防止するなどの目的があります。 歯科の場合どうしても緊張感が強く、そこに口の中という通常あまり刺激しないところに注射されるわけですから、心拍数はただでさえ増加します。 そこにさらに血管収縮の薬剤が加わりますので、心拍数がより増加し人によっては気分が悪くなることもあります。 歯科の先生のやり方や薬剤に問題があることもありますが、緊張しやすい体質なのかもしれません。今後も歯科に行かれると思います。そのときは、「動悸がして気分か悪くなったことある。」と先生にお伝えになってください。注射を一度にせず分割して行ったり、注入するにしてもゆっくりと様子を見ながら行う等の工夫をされると思います。 |
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