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東麻酔研究所 質問集(詳細画面)


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タイトル:帝王切開の麻酔について
ご質問 : 私の妻が昨年5月に出産しましたが、その際に脊椎麻酔を射ち帝王切開致しました。 
 麻酔が非常に痛かったらしく外までわめき声が聞こえたくらいでした。
 手術後2週間足腰の感覚がなく麻痺した状態で立つことがまっつたくできず排尿の感覚もなく管を入れないと尿が出ない状態でした。
 1ヶ月で何とか立って歩行できるようになりましたが、やはり、麻酔のせいだったのでしょうか?
 宜しくお願いします。
返信文 : 帝王切開の麻酔は難しく、母親と胎児と両方を守らねばならず大変です。
 
 通常は、赤ちゃんが生まれるまで、少々お母さんには、我慢してもらっています。
 下半身麻酔でやるのですが、なかなか完全に効くことは難しく、点滴から、痛み止めや、眠り薬を入れると、生まれてきた赤ちゃんに影響します。
 それで赤ちゃんが完全にお母さんと離れてから、痛み止め等を使います。
 ですから、赤ちゃんが出るまでは、ある程度痛みに耐えていだだくことになります。 
 手術後のマヒについては、なんとも言えませんが、帝王切開という大手術を受けられたわけですから、術後もベッドの上で安静で、しばらくは動けず、寝返りもあまり打てません。
 正座を長時間やると足がしびれますように、長時間同じ体位でいると神経が圧迫されて一過性にしびれることもあります。
 帝王切開前に何時間も通常分娩試みられた可能性もあり、また帝王切開中もずっと仰向けのままです。
 このようなことが影響したのではないでしょうか。
 現在マヒもなく、母子共に、お元気ならばご心配ないでしょう。

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