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東麻酔研究所 質問集(詳細画面)


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タイトル:扁桃炎の麻酔が心配です。
ご質問 :32歳男性です。日頃、救急センターで勤務しております。ですので緊急挿管の場面はよく見かけます。さて、御質問がございます。私ですが、子供の頃より扁桃腺をよく腫らし、最近、頻繁に扁桃炎を起こしたり、睡眠時無呼吸になるようです。それで、とうとう耳鼻科の医師の手術適応と診断されました。「全麻での手術ですよ」と言われましたが、経鼻挿管による手術なのでしょうか?以前、鼻腔ファイバースコープでさえ、鼻出血を起こしつらい思いをしましたので、静脈麻酔後の挿管とはいえ、気になります。また、術後は、出血と大変痛いと患者さんから聞いたことがあります。胸腹部の術後には硬膜外麻酔が継続出来るのでいいなと思うのですが、頭頚部領域の手術後の疼痛コントロールには、何かいい方法がありますか?ただそれだけが、怖くて手術に踏み切れません。ちなみに勤務する病院には耳鼻科は無く、麻酔科も常勤がいないため、他院での手術となります。お忙しいところ、申し訳ございませんが、回答の程、よろしくお願いいたします。
返信文 :扁桃炎の麻酔は、通常経口挿管で行います。チューブの種類は、特殊なものを使用することもあります。開口器いう口を大きく開いておく装置を入眠後に使用し手術が行われます。この開口器でチューブが閉塞されないように注意しながら麻酔を行います。術後の痛みですが、ある程度はやむを得ないようです。術後すぐに坐薬を使用したり、手術終了時に術者が局所麻酔薬のスプレーを喉の奥の切開部分に吹き付けたりして痛みを軽減しようとする試みもありますが、やはり痛そうです。しかし以前は、扁桃炎の手術を局所麻酔で椅子に座らせて行っていました。この局所麻酔の手術に比べれば現在の全身麻酔による手術は格段に楽になっています。あまりご心配にならず思い切って手術なされたらいかがでしょうか。

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