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東麻酔研究所 質問集(詳細画面)


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タイトル:閉鎖循環麻酔
ご質問 :閉鎖循環について教えてください。
返信文 :麻酔回路のお話でしょうか?麻酔回路とすれば、閉鎖循環回路について簡単にご説明します。全身麻酔中は、人工呼吸を行います。この人工呼吸を行わせる機械が人工呼吸装置です。麻酔では、この人工呼吸装置に麻酔ガスを混ぜて流す回路がつけられています。つまり人工呼吸しながら麻酔ガスを吸っていただくのが麻酔回路(麻酔器)です。一旦すったガスをそのまま排出するすると麻酔ガスがもったいないし、大気汚染にもなりますので、再度すってもらうことになるのです。ほとんど全部を再度すってもらう回路が閉鎖循環回路で、少し新しいガスと入れ替えるのが半閉鎖循環回路といいます。ビニール袋をぴったりと口にあて何回も呼吸すると酸素が減り、炭酸ガスが溜まるのと同じようなことがおきます。そこで炭酸ガスを吸収する装置をつけ、消費した酸素の分だけ補う方法がとられています。麻酔ガスや酸素の消費が少なくてすみ、体温や水分の喪失も少なくよい方法です。ただきちんとしたモニター(麻酔ガス、酸素濃度、炭酸ガスモニター、酸素飽和度モニター)がないと安全な麻酔ができにくいようです。

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