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東麻酔研究所 質問集(詳細画面)


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タイトル:気管チューブをいれて声優として声は大丈夫でしょうか?
ご質問 :学校の健康診断で、要再検で病院に行きいろいろな検査をうけて、先日心臓カテーテル検査をうけました。心臓の弁に肉塊ができているとかで手術をすすめられましたが、手術の時に、気管にチューブを入れられると聞きました。声優の養成学校に通っているのですが、喉のことが心配です。チューブを長い間いれておいて、大丈夫なんでしょうか?また、チューブを入れずに手術はできないんでしょうか?
返信文 :喉の奧にチューブを入れる事を気管内挿管といいます。通常の手術では、術後すぐにこの管を抜きます。声帯を傷つけることは、まれにあるかも知れませんが、ほとんどないと考えてよいでしょう。ただ実際に心臓の手術をされる場合には、主治医や麻酔科の先生に事情を率直に言われたほうがよいでしょう。少し細めのチューブを用いたり、挿管時に声帯を傷つけないよう細心の注意がなされるでしょう。心臓手術の場合、術後もチューブを抜かずにICUでしばらく人工呼吸を継続されることもあり、チューブを入れずに麻酔(手術)を行うことは、難しいと考えられます。しかし1ー2日でチューブは抜かれるでしょうから、数日声が少しかれることがあるかしれませんが、たぶん問題ないと考えられます。ただ完全に問題ないとは言い切れない部分もありますので、手術の際には、充分主治医や麻酔科の先生と話あわれてください。

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