タイトル: | 心臓と肺の手術をうけました。いろいろ質問させてください。 |
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ご質問 : | はじめまして。私は、高校1年生で先日心臓と肺の手術をうけました。そこで、闘病記と言うか何というかはよくわかりませんがそう言うものをまとめたいので、いろいろと教えて下さい。今回の入院で、臨床工学技士と言う資格を知りとても興味があります。どのような仕事をするのかも教えて下さい。 Q1 病室で手術着に着替える時に、前と後が逆に着せられたのですが、どうしてでしょうか?また、その時に入れた点滴の針はすごく太くなかなか入りませんでしたが、どうして太くてしかも足に入れたのでしょうか? Q2 手術室に入ってから手術台に移るまでの間、何かあったのですが良く覚えていません。普通は、どんなことをするのでしょうか?また、手術台に移って何かシールを貼られたと思ったら、意識を失い気がついたらICUにいました。その間は、何をしていたのでしょうか? Q3 手術が終わり、ICUに移動するときに人工呼吸器や人工心肺はどのように動作させていたのでしょうか?手術室で外して、ICUに入ってからつけたのでしょうか? Q4 ICUで気がついたのは、3日後だったそうですが、その間はどのような処置をされていたのでしょうか?目が覚めたとき、息が全然できなくてすごく苦しかったような気がしますが、人工呼吸器に繋がっていたはずなのにどうしてでしょうか? Q5 その日に、人工心肺を外したのですが、麻酔を打たれたり管を抜いたりいろいろされたりしたような感じがするのですが、どのような事をしていたのでしょうか? Q6 4日目に人工呼吸器を外されましたが、その時まであった喉の奥の変な感じがなくなりました。抜く前と言うよりかは、抜く途中で注射器で何かを吸い取った時位までですが。チューブの太さって、気管と同じ太さなのでしょうか? Q7 それからずっと、息をするのが苦しかったり痺れたりして全く眠れなかった気がします。そして、その夜、体中が段々痛くなり息をしようと思ってもできず、ナースコールをしました。そして、看護婦さんが来て「唇が真っ青だけど、息苦しい?」って聞かれて声を出そうと思っても出せませんでした。そして吸引されましたが全く変わらずすぐにお医者さんが来て、レントゲンをとって、肺が真っ白でした。「人工呼吸器をつけるから鎮静剤で眠ってもらう」と言われ、しばらくして意識がなくなりました。翌朝には目が覚めたのですが、鎮静剤って眠らせる効果があるのでしょうか?それも、どのくらいの時間が効くんですか? Q8 肺に水がたまり、それが入れてあったチューブからたくさん出てくる状態で、尿がほとんど出ない状態になったので、再手術になりました。その時、ICUのベットでそのまま手術室に行ったのですが、衛生上問題ないのでしょうか? Q9 術後5日後に回復室で目が覚めて、翌朝人工呼吸器が外されました。水も飲ませてもらえまないので、うがい用に出されたイソジンを飲んだらすごく苦しくなってすぐに吸引されました。何が起こったのでしょうか?Q10 そして、翌日には全て(導尿を除く)のチューブが外され、その翌日には歩行訓練をはじめました。回復室とICUの違いって何なんでしょうか? Q10 導尿の管が外されましたが、自分では全く排尿できず1日に何度か細い管を入れられて尿を出していました。これはどういうことなのでしょうか?その後、大事をとって2週間くらいは入院してもらうような事を言ってましたが、順調に回復したせいか10日で退院できました。では、宜しくお願いします。 |
返信文 : | Q1:前、後ろに着るのは、麻酔がかかった後、脱衣しやすいからです。点滴を足から入れたのは、血圧計を巻いたり、手術時の体位の関係で上肢に点滴をいれると邪魔になったからでしょう。 太いのを入れたのは、大きな手術で輸血を大量にする可能性があったからでしょう。 Q2:ふつうは、血圧計を巻いたり、心電図ようのシールを貼ったりします。その後、麻酔をかけねむってもらい、口から肺に管を入れます。首から心臓に管を入れます(心臓の機能をみるためです。)手術が始まり、心臓の手術であれば、人工的な肺や心臓を用い、一過性に心臓を止めます。手術が終われば、再び心臓を動かして、キズを縫い合わせ手術は終わります。 Q3:人工心肺は、通常手術室ではずします。人工呼吸器は、手術室内でも使用し、ICUに行っても使用します。ICUへの移動中は、手押しの人工呼吸器で呼吸を行います。 Q4:状態が落ち着くまで、鎮静剤が投与してあったのでしょう。意識がある状態で、口から管がはいっていて身動きできない状態は、鎮静でもしないと、苦しくて大変です。状態が安定したら、人工呼吸器から離脱するために、鎮静剤を少なくし、人工呼吸器の補助も減らしますから、苦しい時期があります。 Q5:たぶん人工心肺ではなくて機械式人工呼吸器ではないでしょうか。もし人工心肺なら、特殊な人工心肺で、PCPSというものです。この人工心肺を接続されていたチューブをあなたの太股つけねから抜いたのかもしれません。抜くときに手術が止血や縫合のため麻酔が必要なため、眠ってもらったかもしれませんね。 Q6:気管内チューブを抜去されたのでしょう。息が気管とチューブの間からぬけないよう、チューブの周囲に風船状のものがついています。この風船につながる細い管を通して注射器で中に空気を入れ、もれがないようにシールします。このチューブを抜く時は、同じように注射器で空気を抜きます。通常はその人の小指程度の大きさのチューブをいれます。気管はもっと大きいのですが、あまり大きすぎると声を出す声帯を痛め声がかすれたりすることもあるのるので、やや細めにします。この隙間を風船で埋めるのです。 Q7:おそらく肺水腫の状態になったのでしょう。レントゲンでは、密度の高いものは白く、空気などは黒く写ります。ふつう肺は、黒く写ります。白くなったということは、肺が重くなったか、肺と肺を囲んでいる胸(胸郭)との間に水(胸水)が貯まったかです。たぶん再び口から(または鼻から)気管へチューブが入れられたのでしょう。だだこの操作も少し眠ってもらってからでないと苦しいので薬剤による鎮静が行われたのでしょう。鎮静剤にもさまざまあり、作用の持続時間もそれぞれ異なります。 Q8:再手術の際のICUベッドですが、移動だけこのベッドで、手術室で手術室ベッドに移されたのでしょう。とくに衛生上問題はないのではないでしょうか。しかしICUからの再手術というには大変でしたね。 Q9:長い間のどのおくにチューブがはいっていたから、水や食物が気管に入らないようにする蓋(後頭蓋)の機能がおちていた可能性があります。しばらくすると回復します。 Q10:回復室とICUとのちがい? 病院によって違いがあるとおもいますのでよくわかりません。ただICUはより重症の患者さんを治療するところで、看護婦さんとかの数も多く、たくさんの高度な医療器械を駆使した治療を行います。Q11:たぶんずっと導尿のカテーテルがはいっていたため、膀胱の自律神経の活動が一時的に低下したか、尿道が腫れて、尿の通りが悪かったのでしょう。だいたいこんなところです。しかし心臓と肺の同時手術って、どんな手術をうけられたのでしょうか? |
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