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東麻酔研究所 質問集(詳細画面)


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タイトル:帝王切開中、息ができなくなり、顎までしびれました。
ご質問 :3月に緊急帝王切開で脊椎に麻酔をしました。先生の説明では足がぬるま湯につかった感覚で半身麻酔だといったのですが、あお向けに寝るとすぐ手がしびれ頬までしびれがきました。呼吸している感覚がなく「息ができない苦しい」といっても看護婦さんは「息してるよ」と笑うだけ。その後目の前の緑のシートの色が紫や白になって見え。術後しばらく声が出なく手がぶるぶる震えがとまりませんでした。
なにか麻酔の影響ですか?
声は翌日には出るようになったのですが、二ヶ月しても血圧160と不安定です
返信文 :脊椎麻酔で、痛み無く帝王切開ができるように麻酔するには、下半身麻酔が胸のところまで効かないとうまく行きません。
おそらく、麻酔薬がすこし上までききすぎて、今回のようなことになったのかもしれません。
これだけ効けば、手術時の痛みは、全くなかったのではないでしょうか。
呼吸をしていても、胸の感覚が無いため、息をしているように感じないことは、下半身麻酔が胸あたりまで効いているとき、しばしば患者さんからの訴えで経験しています。こんなとき、患者さんに、「胸の感覚がないため、息をしているのにしていないように感じます。ちゃんと息はできていますから大丈夫です。」と説明すると、ある程度落ち着かれます。
手のふるえも、下半身麻酔の影響かもしれません。
お腹や足が冷えても、感覚がないためわかりませんが、冷えた血液が頭の方に、還ってきますので、頭の中で「身体が冷えている」と感じて、ふるえがくるのかもしれません。
分娩そのものも、大変なストレスであり、加えて帝王切開というさらに大きなストレスが加わったわけですから、様々な症状がでても不思議ではありません。
声がでなかったり、血圧が上昇したことも、そのためかもしれませんね。
血圧上昇も、一時的なものと考えられますが、主治医の先生とご相談になりながら、しばらく様子をみられてはいかがでしょうか?

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