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東麻酔研究所 質問集(詳細画面)


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タイトル:腰痛でしたが最近はペインクリニックでだいぶ救われています
ご質問 :ここ半年慢性の腰痛に悩まされております。今でも左臀部からふくらはぎ、左足の外側が痛みます。ただし、日常生活・仕事をする上ではなんとか楽になってきました。MRIでは腰椎4と5の間隔が狭いといわれましたが、特にヘルニアほどでもないし、せいぜい椎間板症の軽いもの
との診断を受けました。
そこで腰部硬膜外ブロックを受け(仙骨硬膜外も)、冒頭の通りだいぶ
楽になりました。左足も痛みというよりかは脱力感でまたパソコン業務ですので残業などの際には痛みが出ます。

先生いわく様子をみながら、「週1回程度硬膜外ブロックを受けましょう」とのことで、腰部硬膜外合計6回、仙骨硬膜外ブロック6回、
トリガーポイント随時という形式で約4カ月きています。

当初のころに比較しますと大変よくなったのですが、やはり違和感と
残業の場合の疲れがあります。ところで神経そのものに針をうつ、
ルート(神経根ブロック)があるときき、担当の先生に聞いたところ、
「歩けなくはないし、死ぬほど激痛があるわけじゃないからルートは
やめたほうがいい。ルートは痛みもすごいからやめたほうがよいとの
ことでした」。

そこで東先生、お聞きしたいのですが、
1)腰部硬膜外ブロック、現在週1回ペースで行っていますが、持続
  硬膜外(入院)のほうがよりよい効果があるのでしょうか、
2)神経根ブロック、椎間板ステロイド注射といった治療はたとえば
  働けない、日常生活に支障が出る場合に行うのでしょうか、
3)神経根ブロックの副作用等もしご存知でしたら教えてください。

腰下肢痛は痛みとの共存も含めてある程度時間はかかるとのことですが、やはり早く回復していけば患者にとってはこれほど嬉しいことは
ありません。もしご存知でしたら教えてください。

返信文 :1、硬膜外ブロックは、あくまで対症療法でありますので、脊椎や椎間板に異常があれば、その異常を治すことはできません。ただ、痛みの原因に、脊髄周辺の腫れ(炎症)がある場合に、ステロイドで腫れが軽減すれば、痛みが軽くなることはあるようです。ですから、無理をするとまた腰痛が再発します。持続硬膜外は確かに強力な治療法ですが、やはり対症療法ですので、無理をすると再発します。現在の状況からすれば、通院で、ブロックを受けられた方がいいかもしれませんね。
 パソコン業務とのことですが、机やイスの高さを調節し、腰に負担のないようにすることも大切です。また、症状が落ち着いておられれば、水泳や腰痛体操で、脊椎の周りの筋肉を鍛えるのもいいかもしれませんね。

2、両治療法とも、経験がありませんので、おこたえしかねます。術者の先生のご判断だろうと思います。神経根ブロックは、整形外科で、手術前に痛みの原因神経の部位を確認するときにも使います。

3、神経そのものに直接針を当てて行う治療法ですから、針先が当たった時に、激痛があります。また、神経を傷つけることもあり、これが原因で、新たな痛みの原因になることもあります。

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