タイトル: | 腹腔鏡下胆嚢摘出術中に目が覚めました。 |
---|---|
ご質問 : | 1年前に腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けました。 全身麻酔だったのですが、手術の途中で目が覚めてしまったのです。その時はとても恐ろしく、またお腹がびりびりと痛みました。しゃべろうにも口が筒のようなものでふさがっており、指先をばたばた動かして気付いてもらったように思えます。その後すぐに意識がなくなりました。このようなケースはあるのでしょうか? どうぞよろしくお願い致します。 |
返信文 : | 麻酔科医としては、非常にお応えしにくい問題ですね。 あってはならないことですが、いろいろな条件が重なったとき、たまたまですが、まれに起こることがあります。 だだ、みみさんの体質のせいではありませんから、ご安心ください。 麻酔の量がたまたま、すくなかったのでしょう。 通常、腹腔鏡は、全身麻酔で行います。 また、筋肉を動かなくする薬(筋弛緩薬)も使います。 みみさんのお話ですと、手足が動いたとのことで 筋弛緩剤の効果がなくなり、追加投与の必要のなくなった時期、つまり 手術終了間際だったのではないでしょうか。 麻酔から覚醒させるために この時期麻酔科医は、すこしずつ麻酔を薄くしていきます。 飛行機の着陸と同じで、手術が終わる時間をある程度予測して、手術が終わってから、すぐに目が覚めるように、だんだん麻酔を薄くしていくのです。 たまたま、麻酔科医が予測した時間より手術が若干延長した場合など、運悪く、患者さんが手術中に覚めてしまうことがまれにあります。 こんなことが起きないよう、麻酔科医はいつも注意しているのですが、まれに「みみ」さんのようなこともおこりえます。 「術中覚醒」というキーワードで以下のように検索されますといろいろな情報が得られますので参考にしてください。 http://www.google.com/search?q=%8Fp%92%86%8Ao%90%C1&btnG=Google+%8C%9F%8D%F5&hl=ja&lr= また以下のサイトもご参照ください。みみさんと同様の経験をされた方のことが記載されています。 http://www.ne.jp/asahi/mori/takahiko/ESIA/ESjp9606.txt 今後、麻酔をおうけになられても、今回のようなことは、まずありませんので、ご安心ください。 |
Copyright (C) 2001-2018 Kanemitsu-Higashi All Rights Reserved.